食べログの投稿数だけでも40回、投稿していない訪問数まで入れると100回以上は訪問している長浜御殿住吉店。
今回はそれだけ通いまくっている長浜御殿住吉店及び長浜御殿グループについて語らせていただきます。
長浜御殿グループというのは長浜ラーメンを提供するラーメン店長浜御殿の長尾本店、長尾店、荒江店、堤店、住吉店、そして姉妹店の長浜屋台一心亭本店のラーメン店6店舗と、焼肉店の焼肉御殿を指します。
これを経営しているのが有限会社ウエキフーズ。
50年前に長浜で屋台から始まり、45年前に1号店として長尾店をオープン、以後順番は不明ですが毎年1店舗ずつ長浜御殿を開店していき、荒江店、堤店、住吉店の後はしばらく期間が空いて2015年、長尾店の近くに駐車場付きの広い店舗である長尾本店をオープンさせて現在の体制となられています。
長浜屋台一心亭本店は姉妹店ということで、詳細は不明ですが一心亭の創業者からウエキフーズが経営を引き継いだのではないかと思います。
※長浜屋台一心亭本店の創業年がウエキフーズの創業年よりも古いことからの推測であり、事実と異なる可能性があります。
ちなみに一心亭自体はのれん分けやFCという形で他にも福岡市内にいくつも存在していますが、経営はそれぞれ別になります。
長浜御殿の各店のメニュー構成は微妙に違うところがあって、長浜屋台一心亭本店、住吉店、長尾店は基本的に同一メニュー。
でも、一心亭本店には月見ラーメンがあり、住吉店は書いてないけど店長がいる時間帯で混んでいなければ月見ラーメンを注文出来、長尾店は無し。
設備的な問題で骨付きカルビなどの焼き物があるお店と無いお店があったり、ランチのセットメニューもあるお店と無いお店があります。
堤店と長尾本店、荒江店は他のお店のメニューに加えて、焼鳥を数種類置いてます。
他にも毎年夏に販売される御殿カードと呼ばれる1年間有効なメンバーカードがありまして、これは300円で購入すると通常490円のラーメンが1年間の間何度でも300円で食べられるというありがたいカードなのですが、これを使えるのは長尾本店、長尾店、堤店のみ。
荒江店は土曜日ラーメン200円、餃子200円で販売していて、いつも土曜日は行列が出来ていますね。
堤店は毎月12日にラーメンを200円で販売されています。
そして、これは全店共通ですが、オリックスの帽子をかぶった小学生はラーメン120円というサービスもされています。
後述しますが、12日や120円の中で出てくる12という数字には実は意味があるんです。
さて、そんな歴史のあるウエキフーズを創業したのが上木政章氏。
1947年(昭和22年)生まれの上木氏は飲食店の営業職や店長を経て24歳の時に福岡市中央区長浜にて屋台を出店し独立。
その屋台時代、当時の名前は阪急ブレーブスでしたが、その遠征宿舎が近くにあって選手がよく来てくれたそうで、中でも2番打者の外野手大熊忠義さんと非常に仲良くなったそうです。
5年後に長尾店を出店する際、阪急を応援したい気持ちから、大熊選手の背番号12番にちなんで阪急ブレーブスの帽子をかぶった小学生はラーメン1杯120円というサービスを始め、以来全店で球団名は変わっても続けていらっしゃるのだそうです。
堤店で毎月12日にラーメン200円というサービスも、その12日という数字はここからきているんですね。
ちなみに上木氏はアマチュアゴルファーでもあられるそうで、30歳からはじめて日本アマチュア選手権各世代別に合計15回挑戦、そして16度目に初出場のグランドシニアで初優勝をされたそうです。
長年愛されている長浜御殿はラーメンの値段を企業努力でなるだけ据え置く、昔から応援している球団にちなんだサービスを継続するなど、そのこだわりと継続されていること自体がその理由であると思っていましたが、それを率いる代表の上木氏の人間性が現れてのことだったみたいですね。
そんなウエキフーズが経営しているお店の中でもっとも数多く通っているお店、長浜御殿住吉店。
これは私に取って立ち寄りやすかったということもありますし、仲良しの友人たちのお気に入りのお店であるなどの理由もありますが、一番にはとにかくコスパが良くて美味いこと、これに尽きるのではないかと思います。
なんせ上でも書いていますが、基本のラーメンが今時にして驚きの490円!
更に餃子、おでんなどに加えて酢もつ、やき豚、とん足、骨付カルピなどの一品メニューも揃っている上に、なみなみとデカいジョッキに注がれた焼酎300円、酎ハイ、ハイボールが380円と実に良心的な価格。
※焼酎はロック、水割りで注文出来ます
一番高い骨付きカルビでも550円、よく注文されている人気のギョウザで8個280円、おでんは1つ100円(牛スジのみ130円)、そして最初に書いてある通りラーメンが490円ですから、例えば焼酎の水割り2杯をギョウザとおでん(牛スジ、大根、コンニャクの3つ)をつまみながら頂いて〆にラーメンを食べる、というコースで1,700円で済むという驚異的なコスパ。
自分で言うのもなんですがそれなりに食べる私がほぼ全種類のメニューを頼んだとしても他のお店でお支払いする金額よりだいぶお安いですから、正に庶民の味方、長年愛されているのも納得ですね。
というわけで前置きが長くなりましたが、久しぶりに長浜御殿住吉店を訪問したレビューを記していこうと思います。
住吉店と名前が付いていますが住所としては美野島1丁目、博多駅から南西方向に徒歩15分圏内に位置しています。
周辺にはマンションも多く、博多駅周辺地域ということで様々な法人もある中、長浜御殿はどの時間帯でも常にお客様が入っている印象、なんせ中閉めをされておらず、不定休で休みがなく、11時から深夜2時まで営業されていて、いつ行っても開いているという信頼感がハンパないんですよね。
※昔は深夜3時まで営業されていました。
どこに行くか悩んだら御殿に行こうって感じです。
周辺には少し離れてコインパーキングがあちこちにあるのでそちらに停めてお店の前に。
ちなみに、私は近くの政党事務所横の道を通って奥にあるコインパーキング90分100円にいつも停めています。
この日はわざわざ時間をずらして14時過ぎに伺ったんですが3分の1ほどの客入り、これでも相当空いている方です。
ちなみにお店は入って左手側に5人テーブルと2人テーブル、右手側にL字型10席のカウンターが奥にのびていて、その中と奥側が厨房、そして左手側のテーブル席に仕切りが入ってその奥の壁際がお座敷、4人座卓が二つ、真ん中に4人テーブルが1つと、こじんまりとしつつも29席ほどとかなりの席数があります。
今回は全メニューを制覇するつもりだったので並べるスペースが欲しいということもあり、入ってすぐに置いてある冷水機でお冷を注いでから空いていた座敷に座らせて頂きました。
座敷側の壁とカウンターの下がり壁の二ヵ所にメニューがズラリと張ってあります。
何度も言いますが、ラーメン490円!
そしてギョウザやおでんだけでなくおつまみメニューも色々と揃っていますので、酢モツ、おでん全種、ギョウザ2人前、骨付カルビ、とん足をとりあえず注文。
やき豚もネギとカラシが添えてあってポン酢でサッパリ頂くヤツで、ラーメンに入っているチャーシューよりも分厚くてしっとり柔らかでなかなかうまいんですが、今回は外しました。
ちなみに、骨付カルビかとん足のどちらかを頼むと、手が汚れるからだと思うんですがおしぼりがサービスで出てきます。
個人的にはこれもまた嬉しいサービスですね~。
※お店の真ん中辺りにたくさんのティッシュボックスが用意されていて、必要ならそちらから席まで持っていくセルフサービスも用意されています。
やがて次々とメニューが運ばれてきました!
酢モツ
大量のネギの上に七味、その下にポン酢と刻んだモツ、器の端に赤い柚子胡椒が付いています。
モツは確か豚の胃袋じゃなかったかと思いますが、博多でも定番の酢モツはコリコリした食感とポン酢でサッパリした味わいでいくらでも食べられそうなおつまみです。
ギョウザ
やや小ぶりなサイズで1人前8個280円という良心的価格、味がしっかりめに付けてある餡に薄めの皮でつまみにもなるしご飯にも合うタイプの餃子はめちゃくちゃ美味くて人気の一品。
写真は2人前でしかも焦げていますが、それでも美味いです。
※今までこんなに焦げたギョウザが出てきたことが無いのでたまたまだと思いたいんですが、これに関してはギョウザを担当している人次第なんでしょうね。
あんまり好きなんで追加で2人前頼んだくらい好きです。
おでん
こちらのおでんはカウンターの上、レジ横の見える位置におでん器にたくさん入って並べてあって、お客さんが食べたいものをスタッフさんに注文して皿によそってくれる仕組みになっています。
今回は全種類ということで注文しましたが、メニュー表にないがんもどきが入っててチーズ天が入っていないことに後から気付き、ついでにおでんを更に追加で6個くらい追加注文しています。
それくらい好きなタイプのおでんですが、気に入っている理由の一つが濃すぎず飽きのこない味付け。
これはお店側が常におでんの管理をして一定に保っているからこそで、更にそのおでんの味付け自体がなかなかないタイプなんですね。
最初は魚介系の出汁なのかなと思っていたんですが、何回も食べる内にどうも違う、一体これは何の出汁なのか、さっぱりわからないけど食べれば食べるだけ美味いし他にありそうでない味で、普段15時以降から深夜までおられる店長が手が空いたタイミングで聞いてみたことがあるんですが、実は鶏ガラで取った清湯スープに野菜を加えて作った出汁に味付けをしたおでんで、魚介系は全く入っていないそうです。
道理でスッキリしつつも旨味とほのかな甘みがあり、毎日食べても飽きの来ない味なんですね~。
骨付カルビ
牛骨付カルビをしっかり焼いた物を細切りにして食べやすくしてあります。
値段こそ全メニューで一番高い550円ですが、量と味を考えるとむしろお手頃価格。
骨付き肉だけあって肉の味が濃くて、つまみ代わりに(と言っても私はお冷かウーロン茶ですが)ちょうど良いんですよね~。
とん足
豚足をよく煮込んで柔らかく仕上げた後にグリラーでよく焼いて表面をパリッとさせた上で食べやすくバラバラにほぐしてあります。
臭みもなく柔らかで、博多でお馴染みの焼鳥屋さんでキャベツにかかっているタレ、出汁感と酸味がありサッパリしてやや甘みがあるあのタレがまたよく合ってて、これもつい頼んでしまう逸品です。
おにぎり
2個150円で一つは海苔おにぎり、もう一つがふりかけおにぎりなんですが、サイズもなかなか、タクアンも付いててコスパの良さがハンパないんですよね~。
これもまたおススメの一品です。
そしてラーメン!
長浜ラーメンを名乗られているだけあって、少し脂泡が浮いていますが濃度的には5前後くらいと割とアッサリで軽く乳化しているタイプ。
具材はシンプルにチャーシューとネギ、それもネギがたくさん入っていて490円という価格、泣けるほどにお店の心意気を感じる一杯です。
スープから飲んでみると、濃度は控えめ、脂感もあまりなくて食べやすい感じですが、豚骨と一緒に炊いたニンニクの風味もしっかりして、タレもしっかり効いてて美味しいです。
スープは豚骨を大きな寸胴でそれぞれに炊き上げていて、濃度が違うそれらをブレンドして使用されているんですが、時間帯や人によっても微妙にスープの濃度が違っていて、それがブレとなっています。
なので、スープが薄い時も濃い時もあるんですが、濃度が低くてもラータレやゴマ、コショーなどを合わせて美味しく頂けますし、濃度が高い時にはそりゃあもう大当たりってことでまたそれを期待して来てしまうという長浜ラーメンらしさもしっかりあるんですよね。
※これは実際に通っている方にしかわからない話ですが、地元のファンはそういう点も含めて愛しているのです。ちなみに、100回近く伺っている中でこりゃあ大当たりだと思ったことは5回ほどあるんですが、そりゃあもうエゲツないほどに美味いです。
麺はそこまで細くはなく、麺番で言うと26ぐらいだと思うんですが、低加水だけあってしっかり火を通しているとコシが出て美味いです。
茹で麺機ではなく釜で茹でて平ザルで上げてらっしゃることもあるからか、住吉店に関しては普通で頼んでちょうどよく火が通っているので私としては普通がおススメ、カタが好きな方はカタもしくはバリカタがおススメです。
チャーシューは昔ながらの出汁ガラっぽいながらもしっとりしたタイプ、割と端の方の小さくてラーメンの邪魔をしない範囲でしっかり味がついて、脂身もあって値段を考えるとアリアリ。
ちなみにやき豚として単品で頼むとブロックの中心部、大きなサイズかつかなりしっとり肉肉しいタイプで、ラーメンに入っているチャーシューとはまた違っててそれもまたいい感じです。
かなり色々と食べたこともあり、珍しく替玉もしなかったしスープも飲み干さなかったんですが、トータルで大満足。
なかなか来れませんでしたが、久しぶりに来てよかったです(^-^)
尚、15時過ぎから閉店までの時間帯に居られる店長に、系列の長浜屋台一心亭本店にはある月見ラーメンを注文すると、手が空いているタイミングなら作ってくれます。
これがネギが更に追加されて、卵は黄身だけ(言えば全卵でも出してくれます)で確か+100円だったかな、福岡では以外と月見ラーメンを出しているお店は少ないんですが、ちょっと佐賀ラーメンっぽく頂けてしまうということで、メニュー表には書いてないし店長しか多分対応出来ない正に裏メニューではあるんですけど、卵好きな方にはおススメです。
ごちそうさまでしたm(_ _)m
ラーメン大好きガーソーさんYouTubeにて動画配信中
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