宿題店があり過ぎて全く回れていないんですが、その中でも相当前から行きたいと思いつつなかなか伺えていなかったお店、筑紫野市の県道112号線沿いにあるうちだラーメン。
実際のところ過去に何度も伺ったんですが、月曜日が祝日で振替で休みの火曜日に伺ってしまったり、たまたまスープ切れだったのか早く閉店された時に伺ってしまったり、土日祝は早めに閉まることを忘れて伺ってしまったりと、思い返せば5回くらいはお店に足を運んでいるんですが、なぜかタイミングが悪くて今まで伺えてなかったんですよね。←言い訳
ところが先日、たまたま筑紫野市で不動産の仕事が入り、その帰り道。
ちょっとラーメンを食べる時間取れそうということで、スキップする勢いでうちだラーメンに伺ってきました。
ここでうちだラーメンについて簡単に解説しておきます。
久留米ラーメンを謳う豚骨ラーメン店であり、メニューの豊富さとボリュームが人気のお店で、交通量の多い道路沿いで駐車場付き、更に店内にはカウンターやテーブル席のみならず座敷も完備しており、お一人様だけでなくファミリー層も多く来店されています。
営業時間は平日が11時から19時、土日祝が11時から17時と中閉め無しの営業スタイル。
創業は1965年とかなりの老舗ですが、実は高宮で創業された当時の店名は「光栄軒」。
元々大工見習いだった創業者である内田国利氏は、久留米市で醤油の卸商をされていた親戚からラーメンの作り方を知り合いから教えてもらえるようにしてあげるからと勧められ、高宮の実家を改装してラーメン屋さんをすることにしたそうです。
そこで来られた親戚のお知り合いという2人が杉野勝見氏と四ケ所日出光氏の2人。
杉野氏と言えば久留米で最初に白濁した豚骨ラーメンを売り出した方で、四ケ所さんと言えばその杉野氏が作った久留米の「三九」を引き継ぎ、熊本、佐賀、北九州に白濁豚骨を広めた立役者。
ちなみに杉野氏は三九を四ケ所さんに譲った後北九州市で来々軒というお店を開き、元祖白濁豚骨のお店として現在も息子さんが引き継いで営業をされています。
正に久留米ラーメンを代表する2人が来られてスープの作り方や麺上げを教わったのだそうですが、内田氏によるとお2人共に本当のコツは教えてくれず、その後は独自に修業して現在の味となられたのだそうです。
※上記の話はラーメン記者、西日本新聞社小川祥平さんの記事を丸パクリ・・・、もとい参考にさせて頂いております。
当時福岡では珍しかった久留米ラーメンを謳っていたお店は出前も含めて大繁盛されていたそうですが、出前の件数があまりに多かった為に配達無しでお店の販売だけでいきたいと移転を考えるようになり、25年後に那珂川に移転をされます。
その際に内田国利大将の名前を取って店名を「うちだラーメン」へと変更されました。
※偶然ながら那珂川市のお店は内田という交差点そばにありました。
那珂川市で24年営業された後、駐車場の確保が出来なくなったという理由で2015年7月4日に筑紫野市に移転オープンされ、現在に至ります。
ちなみに、創業20年ほど経過した高宮時代から自家製麺へと切り替えられたそうで、久留米らしいやや太めの麺を使用されています。
というわけで、伺った時間は15時過ぎてましたけど、中閉めをされていないということでお店は営業中。
そのまま駐車場の車を停めてお店の前に。
ちなみにお店は県道112号線沿いで、3号線と112号線の角にあるゆめタウン筑紫野店から見て112号線を東に進んだ先、すき家筑紫野永岡店と同じ並びで少し通り過ぎた辺りにあります。
駐車場は変則的ですが11台くらいかな、後は道路側に屋根付きの駐輪場も完備されています。
店内に入ると入って左手側に券売機があって、その奥には4人用テーブル席が3つ、右手には2人用テーブル席と4人テーブル席が一つずつあり、一番奥には4人座卓が二つ置いてある座敷があります。
そして正面やや右側には冷水機があって、左手側にはカウンターが横並びにあり、その奥が厨房になっていました。
厨房は少ししか見えませんでしたがかなり広いようで、アイドルタイムだからなのか普段からそうなのかはわかりませんが、おそらく大将である内田氏と奥様なのかパートさんなのかわかりませんが年配の女性のお2人で営業されています。
店内は数名のお客さんがいらっしゃいましたが、時間が時間だけに奥に設置してあるテレビを見たり棚に設置してある漫画を読んだりしながらラーメンを食べてらっしゃいます。
こういうのんびりした雰囲気はいいですね~(^-^)
初めての来店なので、まずは券売機の上に設置してあるメニューを見ながら何を食べるかを考えていきます。
ラーメンはトッピング系だけでなくみそラーメンというのもあり、更にチャンポン、皿チャンポン、焼チャンポンやパリパリ麺の焼きそばもあって、野菜炒めや中華丼も気になるところ。
※多分皿チャンポンは長崎で言う太麺皿うどん、焼チャンポンはソース味と書いてあるのでチャンポン麺を使った焼きそばと思われます。
サイドメニューの焼めしやギョーザも気になるのでセットが良いかなと思いますが、焼めしとギョーザが一緒に頂けるセットメニューが無いので、一番人気っぽいラーメン、小焼めし、漬物、サラダのAセット980円と半ギョーザ200円を購入。
ちなみに好きなラーメン+350円でAセットにすることが出来るそうで、次回はワンタンメンをAセット、更に長崎県民としては皿うどんも好きなので皿ちゃんぽんとパリパリ麺の焼そばも試したいですね。
さて、券売機前のカウンターに座って食券を渡して麺は普通でお願いします。
冷水機でお冷を注いで着席し、改めて卓上を拝見すると紅ショウガ、すりおろしニンニク、ごま、ソース、酢醤油、ラー油、コショウが置いてあります。
ソースは野菜炒めやちゃんぽん類に対しての味変用なんでしょうね。
カウンターの上にはティッシュも置いてあるし、各席にはお冷ポットも置いてあるので一度お冷を注いでおけば後は席を立たなくて済むようになっているのはありがたい。
そんなに待たずにお盆に載せたAセット、遅れてギョーザ登場!
ラーメンは見た感じ、久留米の食堂系と言われる濃度控えめの豚骨ラーメンを彷彿とさせる色目で、乳化の程度も軽く、でもしっかりと豚骨の香りはしています。
チャーシュー、木耳、青ネギ、海苔の具材で、海苔がまた久留米っぽいかも。
それに加えてこれもまた久留米の食堂系で出てきそうな野菜中心の具材多めのやきめし、小焼めしのはずですがなかなかのボリュームで、この辺が長年愛されているんでしょうね。
更にキュウリの浅漬けとサラダも付いています。
そして右端にドンと置いてあるドデカいレンゲ!
ものすごい存在感というか、サイズ感がバグっているというか、なんでこのサイズなのかが全くわかりませんが、これもまたうちだラーメンさんの特徴なんです。
まずはそのデカいレンゲでスープから頂いていきます。
濃度自体は見た通り控えめで、多分ブリックスでいうと5前後かな、しっかりと炊きだしてあり豚骨の香り、コクはあるし、タレもしっかり効いててむしろご飯にも合うかなと思えるくらいですが、とても飲みやすい豚骨スープです。
系統からすると沖食堂とかひろせ食堂などの久留米の老舗食堂系豚骨ラーメンに近く、しっかり美味いけど毎日でも食べられるくらいのほど良い濃度です。
自家製の麺は久留米らしくかなり太めの中細麺で、普通で頼みましたがしっかりと火を通してあってスープの持ち上げもよく、私好み。
硬いのが好きな方はカタもしくはバリカタなんでしょうけど、昔ながらの久留米ラーメンとして楽しめるのは普通ですね。
チャーシューはバラ肉チャーシューでちゃんと肉感はあるものの柔らかく、老舗ラーメンとしては珍しく出汁ガラ感がなくてかなりのご馳走チャーシューです。
木耳はシャキシャキ食感ながらも硬すぎず、これもまた良い感じ。
正直、相当に好みのラーメンでしばらく夢中になってズルズルと啜り上げていきます。
後半、焼めしも頂いてみましたがこちらは卵、カマボコ、ニンジン、タマネギ、ネギと具材がかなり入っていて、それらをご飯と共によく炒めてあり、しっとり系なんですがベチャベチャしていない昔ながらの美味しいやきめしって感じ。
味付けも控えめでそのまま食べても美味しいですが、ラーメンスープと共に頂いたり、漬物と合わせて頂くとめっちゃいい感じです。
その漬物はちょっと酸味のあるぬか漬けの浅漬けって感じで、そこに醤油がかけてあり、これもまた昔ながらのお漬物で良いですね(^-^)
サラダはトマト、水菜、キャベツにドレッシングがかかっていて、普段全く生野菜を食べない私ですが、こうしてセットで提供されるのはありがたいと思います。
食べている間にギョーザが来たのでそちらも頂いてみましたが、ギョーザに関して言うと普通サイズで餡は粗目の肉感が残りつつも肉汁がしっかりある感じで、ご飯にも合うしお酒にも合うタイプ。
先行して麺をズルズルと食べきってしまったので替玉を追加注文したんですが、出てきた替玉の量がなかなかのボリューム+豚骨スープにタレを加えた物とネギを入れたところに麺を入れてあり、スープの少ないミニラーメン状態。
これを丼に入れてよく混ぜると、それまでスープも結構飲んでいたにも関わらずほぼ食べ始める前くらいの状態に復元されるという、これはなかなかいいですね!
そして替玉で普通麺の状態で頂くと、麺自体が更に自分のドストライクの茹で加減でよりしっかりしたコシを感じられ、一気にズルズルと啜ってスープまで完食。
いやー、初めて頂きましたがめっちゃ美味かったです(^-^)
久留米ラーメン、それも白濁豚骨の源流と言える方々からの指導を受けて長年の歴史の中で独自の味を作り上げた老舗、かつコスパがよくボリュームもありメニューの種類も多くて子供連れにも優しい造りと雰囲気、立ち寄りやすい立地と、人気の理由が揃いすぎててたくさんのファンの方々が通うのがそりゃあもうよくわかりました。
またぜひ、次回は皿ちゃんぽんなど他のメニューも頂きたいと思います。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
ラーメン大好きガーソーさんYouTube動画はこちら
ハゲたオッさんが黙ってラーメンを啜る動画
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[1965年創業久留米ラーメン源流の系譜]筑紫野市のうちだラーメン初訪問
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