以前、麺友さんからご紹介頂いていた、鉄板焼屋さんからラーメン屋さんに業態変更された馬出の駒やに伺いました。
こちらのお店、博龍軒の表側というか、市営馬出住宅の店舗棟にあり、交通量の多い通り沿いに面してはいるものの、駐車場自体は無いため、近くのコインパーキングに停めてテクテク歩いてお店の前に。
事前に麺友さんにご連絡していたら、わざわざ待っていて下さり、お店で合流出来ました。
店内は左側に壁側に設置されたカウンター4席程度と、目の前に4人テーブルと右手側には4人テーブル席が2つあり、16席くらいの席数。
使っていないテーブル席もあり、詰めれば20席くらいは入りそうですね。
そこを大将1人で回してらっしゃるので、席数自体を絞っていらっしゃるようです。
とりあえず真ん中のテーブル席にお連れさんと座っていた麺友さんと合流して私も着席。
11時から14時のランチタイムに関してはラーメンと白ご飯のみの提供で、夜はしょうゆラーメンがあるそうです。
そしてラーメンは豚骨で、基本はしょうゆダレだけど、塩ダレもあるということでした。
まずは基本というしょうゆダレのラーメンを注文。
すぐに出てきました!
出てきたラーメンは見た感じ濃厚そうで、昔ながらの豚骨ラーメンの匂いがかなりして、表面にもかなり脂と脂泡が浮いています。
スープからいただいてみると、かなり旨味がしっかりしていて、でも思ったより飲みやすいタイプ。
とても美味しいんですが、今まで食べたことがない味わいで、どうしたらこういう豚骨スープになるのか、しばし無言で味わいながら考えていたんですが、全くわからず。
一部では有名な宝フーズ謹製の麺は、普通で頼むと少し芯が残っているけどちゃんと火を通してあり、コシがあって美味いです。
チャーシューは2種類、トンカツ用のヒレ肉とバラ肉のチャーシューが入っていて、バラ肉のチャーシャーがえらく美味かったですね(^-^)
で、どうしても食べたことがないけど美味い理由がわからず、そこから大将に質問攻め。
それによると、豚骨は頭のみを使っていて、背脂を溶かし、1週間に1回くらいのペースで豚皮も入れているとのこと。
寸胴一つで、継ぎ足しながら作っているとのことなので、呼び戻しではなく追い炊き方式とでも言えばいいでしょうか。
最大のポイントは高火力で炊くのではなく、清湯スープを取るようにじっくりとろ火で煮込んで作っているそうで、割としっかりした豚骨スープを出しているお店では初めて聞く作り方です。
それで長時間かけてスープが完成するそうで、大量に仕込むことは出来ないとのこと。
更に、別にラードを入れるのではなく、スープ表面の脂を弾いてスープを注ぎ、後から表面の脂を入れて調節しているそうで、コッテリにも出来るそうです。
だからか、旨味はしっかりしていてクリーミーさもあるのに濃度は意外と低めで、コクがあって滋味深くスープの懐が深いというか、昔ながらの臭いけど美味いスープでありながら更に1段階上にいる感じというか、とにかく他にはないスープに仕上がっています。
これで品質を一定に安定させるって、相当なカンと職人芸の成せる業だと思うんですが、いやいや、こんな一杯が失礼ながら馬出の小さなお店で食べられるとか、かなり驚きと感動です。
ちなみに、ここのスープにはコショウがとてもよく合います。
醤油ダレならではの甘さや旨味が美味しく、ついつい替玉して更にスープまで完食してしまいました。
次に、塩ダレバージョンも注文して頂いてみました。
こちらはかなりキレよくタレが効いていて、同じスープだと言うのに全く違う、そして好みが分かれそうな一杯。
塩ダレが効いて甘みはあまり感じず、これもまた美味いですね~。
やはり替玉はしたものの、塩気強めなのでスープは完食せず。
とはいえ、どちらも大変美味しく頂きました(^-^)
店主さんはラーメンを独学で学んで作り上げられたそうで、それでこれだけのラーメンが出せるということに驚くばかりです。
次は夜に伺って、魚介系らしいしょうゆラーメンも食べてみたいと思います。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
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