今回は福岡県道68号線、いわゆるドラゴンロード沿いの老舗、天龍ラーメン。
こちらをご紹介させて頂きます。
天龍ラーメン
福岡県糟屋郡志免町南里1丁目3-31
営業時間 11:00~21:00
定休日 木曜日
県道68号線の新屋敷交差点角のファミリーマートと同じ敷地内に天龍ラーメンはあります。
ご存じの方も多い話ではありますが、一応ドラゴンロードについてご説明しておきます。
福岡県道68号線、通称ロッパチ、別名で福岡太宰府線は福岡市東区から太宰府市まで通っている道路になるんですが、その区間上で糟屋郡を経由しています。
糟屋郡で68号線沿いに店名に龍の文字が入るラーメン店、喜龍、幸龍、天龍、宝龍、68号線からちょっとずれて白龍、扇龍、福龍と昔から多くあったことから、いつしかラーメン好きの間で県道68号線のラーメン店が多い区間及びそのエリアをドラゴンロードと呼ぶようになりました。
現在では龍の文字が入らない豚骨ラーメン店も複数ありますし、あご出汁中華そばの六味亭や家系ラーメン、牛骨ラーメン、担々麺など豚骨ラーメン店以外も多数営業されている激戦区、それがドラゴンロードです。
今回ご紹介させて頂く天龍ラーメンはそんな激戦区の中、創業昭和47年と半世紀営業されている老舗の豚骨ラーメン店です。
現在は二代目の大将である森崎龍之介氏が大将となって営業されています。
交通量の多い生活道路でもある通り沿いの中、角地で共同駐車場の台数もかなりあって立ち寄りやすいし、通し営業なのがありがたいですね~。
店内だけでなく入口にもこだわりを書いた紙やメニューが設置してあります。
店内は落ち着いた雰囲気でL字のカウンターが10席と奥に四人掛けのテーブル席が二つの合計18席、お冷はセルフなので水を注いでからカウンターに着席。
各席の目の前にはお店のこだわりを書いた紙と、価格改定のお知らせが貼ってありました。
メニューは冊子になっていて基本的には豚骨ラーメンとチャーシューや煮玉子、ワンタンなどのトッピングとサイドメニューのみなんですが、実は味噌ラーメンがあるのでこれはいつか試してみたいと思っております。
またチャーハンと一口ギョーザが相当美味しいのでどちらもおススメです。
各種お得なセットも用意されており、中でもお酒を飲む二名様におススメなのがペアセットです。
ちなみに公式アプリもあり、様々な特典が付いてきます。
お持ち帰りメニューも充実しております。
卓上にはゴマ、コショー、紅ショウガ、ニンニクなど一通り揃っていて、辛子高菜のみ言うと出してくれます。
今回は黄金セット、ラーメン+半ギョーザ+半チャーハンのフルセットに煮玉子をトッピングして注文。
やがて煮玉子ラーメン、半チャーハン、半ギョーザが揃いました!
天龍ラーメンは頭骨、背骨、ゲンコツと様々な豚骨の部位を巨大な羽釜で炊きながら新しい骨を加えていく呼び戻しスープで、ラードや背脂を使わず骨と水だけで炊き上げてあるので、濃度が高く濃厚なんですが、コラーゲンは感じるけど脂感はあまりなく、やや骨粉のザラツキはあるもののまろやかな飲み口が特徴。
タレもしっかり効いていて実に美味い!
豚骨の臭みはなく、豚骨らしいフレーバーはしっかり感じるラーメンはウデ肉チャーシュー、海苔、ネギ、キクラゲ、トッピングの煮玉子の組み合わせ。
このウデ肉チャーシュー、肉感があって美味しいんですよね。
麺は自家製で、吟麦という品種を主体に全粒粉等を入れた切刃28番のこだわりの細麺、これがまたしっかり小麦の風味とコシがあってスルスルいけて美味しいです。
ここから実食!
まずはスープから頂いていきますが濃厚なのにまろやかで実に飲みやすい。
麺もスープによく絡み、のど越しもよくて美味しいです。
チャーシューは初代からウデ肉を使用されていたそうで、肉肉しさと脂身のバランスがたまりません。
半チャーハンはラーメンのカエシを使用しておりしっとりパラリとよく炒められていてこれもまた旨し!
一口ギョーザはカリッとよく焼かれていて餡は肉汁たっぷり、味付けもしっかりしていてビールにもご飯にもバツグンに合います。
アッと言う間に麺を完食してしまったので替玉を注文。
替玉のタレと共にすぐに出てきました。
今回は麺は全て普通で注文していますが、平ザルでの湯切りが見ていて楽しめますし、茹で加減もちょうど良くてますます啜るスピードが加速していきます。
このタイミングで煮玉子も頂きましたが、半熟具合がたまりませんね。
更に辛子高菜も頂いて麺に投入。
あまりに美味くて勢いよくスープまで完食してしまいました。
どれも大変美味しかったです(^-^)
ここからは天龍ラーメンの歴史について簡単にご説明させて頂きます。
現在は二代目なんですけど、初代は祖父母、現在の大将のおじいちゃんとおばあちゃんが長年営業されていたお店でした。
私も初代がされていた頃に伺ったことがありますが、そんなに濃度が高くなくてまろやかで飲みやすい豚骨スープに、極細でスルスル食べられる麺とやや肉肉しい食べ応えがあるチャーシューの組み合わせで、めっちゃ人気のお店でした。
でも、実際に長年営業されてきた初代ご夫婦はこんな大変な仕事はさせたくない、子供はもちろん、孫にも継がせたくないと思われていたそうで、そのまま天龍ラーメンは初代だけで終わる予定だったのだそうです。
一方、孫である森崎大将は小さな頃から見ていた祖父母の仕事、それを食べるお客様の笑顔を見て育った為、自分が継ぎたいという気持ちを持っていました。
一度は祖父母だけでなく親からも反対されてラーメンの道を諦め、大学卒業後に広告業界に就職された森崎さんでしたが、やはりラーメンへの情熱を忘れられず、福岡でも有名な老舗豚骨ラーメン店で修業をされて3年経過した2014年頃、森崎大将が26才の時にやっと初代からその熱意を認められ、晴れて二代目を継がれました。
そこからお店を建て替えて、現在の天龍ラーメンとなっています。
二代目に切り替わった際に、初代の味のまま継ぐのではなく良いところは継いだ上で自分が理想とするラーメンを作りたいと、試行錯誤を重ねて現在のラーメンにたどり着いたそうでして、実際に初代のラーメンと比べるとかなり違います。
豚骨スープはいわゆる呼び戻し・・・、呼び戻しは大砲ラーメンが作られた言葉なので使わずに熟成追い炊きとかの方が良いかもしれませんが、とにかくラードや背脂を足すことなく骨と水のみで濃度を極限まで上げていくという手法で、つけ麺スープなみの濃度15~16という豚骨スープに仕上げられています。
そこに合わせるタレは初代のレシピ。
そして麺は自家製麺でこだわりの小麦「吟麦」を主体として全粒粉や石臼引き粉も加えた28番の細麺。
かなり細麺で、麺のレシピは違うものの細麺だった初代とそこは同じです。
チャーシューは豚のウデ肉を使用。
以前は肩ロースも使われていましたが、このウデ肉のチャーシューは初代譲りだそうで、肉肉しく食べ応えのある美味しいチャーシューに仕上がっています。
こうして初代のラーメンを二代目がリニューアルした結果、福岡県内でも有数の濃厚な、でも脂感はなく飲みやすくて美味しい豚骨ラーメンが誕生し、現在も人気のお店として繁盛されています。
森崎氏は30代前半でまだお若いんですが、実際に会うと更に若く感じますし、イケメンで笑顔が素敵でとても愛想が良くて、人当たりが柔らかい方です。
でも、それ以上に厨房に入ってラーメンを作っている時の真剣さ、そしてとにかく手を抜かない味作りをこだわってされているところが素晴らしいんですよね。
名前に龍の文字を持つドラゴンロードの申し子とも言うべき天龍ラーメンの若き二代目のラーメン、まだ食べたことが無い方はぜひ一度お試し下さい(^-^)
天龍ラーメン
バリ美味かったです。
ごちそうさまでした<m(__)m>
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