12月16日、博多だるま総本店にて58周年イベントが行われるということで雨の中伺いました。
1960年に西新で扇屋を開業し、3年後にだるまに屋号を変えて吉塚、箱崎、そして渡辺通へと移転してきた博多だるま。
だるまの屋号に変わってから58年ということでの創業イベントを行う、このタイミングでラーメンを初代の味に戻し、看板やのれんも含めてリニューアルするということで、このイベントの日限定で今までのラーメンと明後日から販売開始するラーメンを同時に食べ比べられます、ということだったので、正直ラーメンマニアとしては万難を排していかねばならぬと、あらゆる予定をスルーして雨の中伺ってきました。
新旧のラーメンが両方食べられるという点しか聞いてなかった為、着いたら立食パーティーでちょっとした料理とお酒が千円で食べ飲み放題というイベントでラーメンを含む他のメニューは普通に食券を購入したら食べられます、新旧のラーメンはどちらかを自分で指定してください、という内容を着いてから説明を受けて把握するという始末(;^ω^)
店内は全国のだるまの店長や博多だるまで修業して独立した方々、有名ラーメン店の大将たちにラーメンライターの方々などなど、見たことある方々がひしめき合っています。
そしてお店の中央にはDJブースも設置され、博多だるまの河原秀登大将が店内を回って皆さんにご挨拶をされていました。
入口で説明を受けた後に千円を支払い、更に食券機でラーメンの券を2枚買って店内奥に。
とりあえず飲み物はウーロン茶をお願いして受け取ってから、店内中央に設置してあるテーブルに置いてある料理の数々をまずは頂くことに。
恐らくですが店内で調理出来なさそうな物もあるのでどこか提携しているお店から届けられているのかな、中華系の料理が揃っていて、これらが次々に補充されていくので実質食べ放題、更に飲み放題で樽酒も用意されているってことで、ラーメンのことしか考えずに来てしまった私としては嬉しい誤算。
完全に感謝の気持ちを込めた還元イベントって感じで、店内がそんなに広いわけじゃないし、博多だるまにご縁がある方ばかりが来られていることからも大々的に告知をされていなかった理由がよくわかります。
美味しく料理を頂きながら、知っている方々へご挨拶をしていたら秀登さんからイベント開始のご挨拶があり、その後ラーメンを順に頂いていくことに。
今回は今までの二代目である秀登さんが作り上げてきたラーメン、これが16日である今日まで。
そして明後日からはリニューアルされた新しいラーメンとなるんですが、これが初代の味なんだそうで、リニューアルされた味なんだけど創業当時の味でもあるという、新旧という言葉だとどちらが新で旧なのかちょっとややこしいんですが、初代の味とは言え、おそらく麺やチャーシューなどに関しては食材や技術そのものの進歩があるので、初代の味をベースに現代によみがえった味ということになるのかなと思います。
ちなみにこれは総本店だけの話で、他の博多だるまでは今まで通りの味を販売されるとのことで、総本店のみ58周年を機にのれんや外観、器からリニューアルされて、ラーメンに関してはスープとカエシが初代のレシピ、麺は店内で製麺、餃子も店内での手包餃子に切り替わるのだそうです。
なので箱崎だるまが一番旨かったと思ってらっしゃる方々には朗報なのではないかなと思います。
私は箱崎時代に訪問していなくて渡辺通に移転されてからしか伺ったことがなく、まだ先代が厨房にいらっしゃった時に食べた記憶とその後の変遷しかわからない為、食べる前からとても楽しみです(^-^)
少なくても総本店では今までのラーメンが食べられなくなるということで、まずは今までのラーメン、それも炙りトロ肉チャーシュー味玉ラーメンというトロトロのチャーシューやもやし、ガーリックチップに味玉がのっているラーメンを敢えて注文。
今回は立食形式なのでカウンターで椅子無しでの立ち食いですが、それもまた新鮮な感覚です。
ちなみにラーメンを頂く前に秀登さんと博多新風の高田大将とラーメンライター上村さんが平ザルでの麺上げについて茹で麺機の前で談義されていて、目の前のカウンターにいた私としては非常に面白く傾聴させて頂きました。
秀登さんが使用されていた平ザルが平すぎて難易度がめっちゃ高いタイプで、それをめっちゃかっこよく扱っていた姿にしびれましたね。
ちなみに他の方が使用されていたのは平ではないタイプの平ザルで、それはそれでかっこいいんですけどマニア的には技術的に難易度が高い方に興味が・・・ちょっと話題が逸れてしまいました(;^ω^)
ともかく、ラーメン登場!
盛沢山の具材で豪華版のラーメンです。
スープに関してはそんなに濃度が高いわけじゃなくて、乳化もそんなにさせていないんですが、かなりベタ感は強め(表面のラードの層が厚い)、そして豚骨の香りがかなりしっかりしていていわゆるクサウマな豚骨ラーメン、そして麺はかなり細麺でスルスルといけるタイプになります。
まあこれは敢えて炙りトロ肉チャーシュー味玉ラーメンにしたからなんですけど、とにかくこのトロトロなチャーシューが美味すぎて。
ラーメン自体は匂いがしっかりしててベタ感はあるけど食べやすいタイプですが、チャーシューの破壊力が強すぎですね。
ズルズルと頂いて完食した後に、今度は初代のラーメンを頂いてみます。
こちらは敢えての味玉ラーメン、自分が普段頼むであろうラーメンにしました。
スープ自体の色目は似ているものの、もう少し茶色みが強く、立ち上る香りは更に強く、でも表面のベタ感はさっきよりは控えめになっていて、かつ脂泡が浮かんで雲海のように広がっています。
早速スープから頂いてみると、もんのすごく豚骨のコクと香りのインパクトが強く、タレも強めに効かせてあり、クサウマ豚骨の最上級バージョンというか、これは美味いですね!
同じくクサウマ豚骨な馬出の駒やと方向性としては似ているというか、濃度自体はそんなに高くなくて乳化もあまりさせておらず、でも豚骨のコクと香りはガツンとするという説明自体はそのまんま当てはまります。
濃度は駒やより若干高く、インパクトで言うとイニシエ系クサウマ豚骨としては過去一、最強の一杯ですね。
麺は今までの物と比べると若干太めで、スープとの絡みもよくてズルズルいけちゃう感じ。
チャーシューはモモ肉かな、ちょっと肉感しっかりめで味付けも濃すぎず薄すぎず、存在感はあるんですがラーメンの味自体を邪魔しないタイプですね。
味玉は美味しいですがこれは今までと同じようでした。
正直かなり美味くて無心でズルズルと啜った後に替玉を普通で注文。
これもまた美味しくて、タレを追加することもなく一気に啜りきり、スープまで完食。
今まで駒やさんでラーメンを頂いた際に、どこかで食べたような懐かしい、だけど今ではどこにもないタイプのラーメンだなあと思っていたんですが、まさか博多だるまで初代のレシピであるラーメンを頂いたら同じ系統の一杯であるとは思いもしませんでした。
※系統が同じと言ってももちろん違うラーメンで違う味です。
その駒やで先日秀登さんが麺上げをするという創業前夜祭みたいなイベントがあっていて、そちらは生憎都合がつかずに伺えなかったし、この日も駒やの大将も来てラーメン啜ってらしたので秀登さんと駒や大将倉田さんのお2人にその辺の話を深掘りして伺いたいところだったんですけど、なんせイベントで店内人が多くてその辺のお話を伺うことは今回出来ませんでした。
後日、改めてそれぞれに伺ってみたいと思いますが、この段階での結論としては博多で昔ながらのクサウマ豚骨を啜りたかったら博多だるま総本店か駒やに行くのが正解ではないかと思います。
食べ比べることでより変化を実感出来ましたが、12月18日以降リニューアルオープンされた後にまた改めて伺って初代の味をじっくり味わってみたいですね。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
ラーメン大好きガーソーさんYouTubeにて動画配信中
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[創業58周年祭]博多だるま総本店にて初代の味を復刻したラーメンを頂きました[最強クサウマ豚骨]
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