色々な規制が解除されたとは言え、まだまだ外食に出かけるのも配慮が必要な雰囲気が漂う10月下旬頃。
久しぶりに少人数での友人たちとの飲み会があり、その二次会で大名のラーメン&焼酎バー 土竜が俺を呼んでいる、に行くと聞いて、そこだけ参加してきました。
博多駅周辺や中州、天神大名周辺などの繁華街は自粛期間中、人通りもほとんどないような日々が続いていて、多くの飲食店が要請に従って休業されていたわけですが、その休業されていたお店の一つでもあり、大名地区での深夜の定番としてよく通わせて頂いていただけに、相当に久しぶりな営業再開後の様子が気になってたんですよね。
レビューの前に「土竜が俺を呼んでいる」、略してもぐ俺という変わった店名についてご説明しておきます。
オープンされたのは2009年8月12日。
この店名、実はオープンされた時の状況をそのまま表しています。
焼酎好きの間では有名な福岡市中央区白金にあるこだわりの焼酎300種類以上を揃えた昭和レトロな焼酎バー土竜。
土竜のオーナーさんが以前から親交があり、いつか一緒に店をやろうと約束を交わした現もぐ俺の大将権藤さん。
福岡発の有名ラーメン店出身で当時東京で働かれていた権藤さんは、土竜のオーナーが大名でレトロな空間にラーメンと焼酎というコンセプトのバーを一緒にオープンさせようと声をかけられ(呼ばれ)、ラーメン&焼酎バーを開くことに。
土竜(のオーナー)が俺(権藤大将)を呼んでいる、という状況からの店名なんですね。
そこを踏まえて大名の路地裏にあるお店の前に立つと、昭和レトロを通り越して怪しさしかないくらいのお店の上には昔の邦画の看板を彷彿とさせる劇画調の看板が掲げられていて、そこでは権藤さん(麺氏)が勝つか酎氏が勝つかなどの文句が書かれていて、オープン当時と変わらぬコンセプトを今も表わしています。
隙間風が絶対入る木造のドアというか扉を開けると普通の玄関になっており、そこで靴を脱いで目の前右手壁側に設置されている下駄箱に靴を入れます。
そう、こちらは土足厳禁、土禁のお店なんですね。
入ってすぐ左手側には2人用のテーブルがあって、そこから正面側に2人用テーブルが更に2つ、の計テーブル席が6席、正面の一番奥には小さな小上がりがあって、そこには4人ギリギリ座れるちゃぶ台が置いてあります。
入って左手側のテーブルの奥にはカウンターが奥に向かって続いており、そのカウンターの後ろ側が厨房になっていて、全体としてはかなり変則的な造りです。
入口から見て右側の下駄箱の奥の壁には一面に焼酎が並んでいて、その反対側の壁には昭和感満載の様々なレトログッズが飾られています。
その端のカウンター側には黒電話があり、これが現役で使用されているお店の電話で、営業中によくジリリリリリンと電話がかかってくるのも面白いんですよね~。
ちなみに、店内には昔の駄菓子屋にあるような様々なレトロ商品が置いてありますが、あくまでもお店のディスプレイなので全て非売品となっています。
今回はちゃぶ台及び隣のテーブル席にご案内されたのでそちらに着席。
早速メニューを拝見し、久しぶりに伺ったので居酒屋メニューから注文していき、どんどん来た料理から頂いていきます。
もぐ俺のポテサラ
こちらはミンチかな、たくさん肉が入っていて、酸味がなくて味付けもしっかりという男が好きというかお酒に合うタイプですね。
とんこつ風味のトロフワ玉子
こちらはまろやかなとんこつスープに玉子がかきたま汁のように投入された逸品なんですが、臭みがなくてまろやかなとんこつスープだからこそ成立している料理。
他ではなかなか見ないというか食べられない料理の一つで、かなりおススメです。
とんこつ肉ドーフ
こちらももぐ俺名物の一つでとんこつスープで肉豆腐を作っているという逸品。
まろやかで臭みがない豚骨スープだからこそ成立していて、こってりなスープと豆腐の相性がバツグンです。
絶品おつまみチャーシュー
もぐ俺ラーメン自体はチャーシューが入っていないラーメンで、そこにチャーシューをトッピングしたのが肉ラーメンと、チャーシューに特別感があるもぐ俺。
そのチャーシューは肉厚の大切りでしっとりジューシィな絶品なんです。
チャーシューの下にはもやしが入っていて、ポン酢とカラシで頂くんですが、めっちゃ美味しいんですよね~。
フライドポテト
細切りでカリッとした食感にほど良い塩加減で手が止まらなくなるヤバいヤツ。
瞬殺で無くなります。
豚串カツ
これは普通の豚肉と玉ねぎが入った串カツで、カリッとした衣にソースの組み合わせが良き。
おつまみとして定番ですね。
うまいっ手羽
濃い味の醤油ベースのタレに漬け込んである手羽先で、濃くて甘辛いタレがお酒のおつまみとしてよく合っています。
冷めても美味しく作られているのが良いです(^-^)
もぐ俺の焼ラーメン
細麺を使ってシャキシャキの野菜とミンチと合わせて炒めてあります。
とんこつスープも少し入っていて、ちょっとコッテリ感があるのも良い感じ。
そのまま食べても美味しいですが、お酒のアテにもなる一品です。
しばらくぶりに伺ったので名物も含めて居酒屋メニューをちょこちょこと頼んでみましたが、どれもお酒が進む一品、更にまだまだ注文していない料理があって、一次会からでも楽しめるのが良いんですよね。
そして最後にもぐ俺ラーメン味玉トッピングを注文。
こちらはゲンコツ主体で丁寧に炊き上げたまろやかな豚骨スープに魚介も効かせてある醤油ベースのタレに、コシのある八洋食品謹製の26番の中細麺を合わせ、ミンチとよく煮て柔らかく仕上げた大根がトッピングされた珍しい一杯。
濃度は多分6くらいじゃないかと思いますが、しっかりした豚骨なんですけど全く臭みがないのと大根が加わっていることで、飲んだ後の〆にピッタリの味わいとなっています。
この大根がまた出汁で柔らかく炊いてあるんですけど塩味はほとんどついてなくて、全体的に落ちつかせてくれているというか、〆のラーメンとしての完成度を上げているというか。
逆に言うと昼のランチに頂くと、ガッツリ食べようと思っている方ほど少し物足りなく感じるんじゃないかな~。
豚骨ラーメンでしっかり炊きだされているスープなれど、取り切り方式なので豚骨臭さがほとんどないスープ、そして大根が思っている以上にこのスープに合っていて、でもその分アッサリ食べやすくさせてくれていて、正に居酒屋さんで食べる〆のラーメンとしての完成形という気がします。
これを狙って作り上げてしまうんですから、権藤大将は性格だけでなく腕も良いのがよくわかりますね。
味玉の出来栄えも良い感じ。
もぐ俺には他にも前述の肉ラーメン、それとは別に梅塩ラーメンもあり、こちらも個人的に梅と豚骨の相性が良くて好きなんですよね(^-^)
ちなみに、定期的に限定麺やたまにしか販売されないカレーなんかも作られていて、その辺も評価が高いんで機会があればそちらもお試し頂くと、私の言っていることもよくわかって頂けるんじゃないかなと思います。
久しぶりにきましたが相変わらず楽しく美味しくくつろげるお店でした。
また伺いたいと思います。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
ラーメン大好きガーソーさんYouTubeにて動画配信中
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