博多駅方面から南に下る際によく利用される筑紫通り、その通り沿いに、昔は青果市場があった近くに、ラーメン店が三軒ありまして。
タケシタベーカリーの並びにあるラーメン博多一心亭、道を渡ったところに二軒、共有の駐車場で福一ラーメンと達磨ラーメン。
この内、福一ラーメンはご高齢により辞められまして、現在は赤のれん節ちゃんラーメンから独立された方のお店、赤のれん雄ちゃんラーメンに変わられていますが、昔からラーメン屋さんが営業されていて、どれもそれぞれに人気があります。
その中で一際存在感がある達磨ラーメン。
昭和58年創業だったかと思いますが、約40年経過した現在は二代目の大将が奥の部屋でスープ炊きを担当、店内で実際にラーメンを作られているのは女性お二人から三人、奥様なのか娘さんなのかあるいはパートさんなのかはわかりませんが、元気よく日々営業されてらっしゃいます。
今回はたまたま移動中、少し時間に余裕があるので早めにランチを済ませておこうと立ち寄ってみました。
なんせ交通量が多い筑紫通りの中で、昔から駐車場があって立ち寄りやすいということもあり、長年常連の方々に愛されているお店ですから、11時の開店と同時にお客さんが押し寄せてきます。
早めに入れたものの、さすが常連さん達は注文に迷いがありません。
一番多いのはラーメンとめし、の注文ですかね。
私は今回、ワンタンメンと餃子を注文しました。
ちなみに、店内の風景は撮影禁止と書かれていて、だから自分が食べるラーメンや餃子などしか撮影していない為、メニュー写真がありませんが、基本はラーメンのみというか、ラーメン、チャーシューメン、ワンタンメン、ご飯、餃子、替玉、後は頼んだことないけど達磨みそってのもあります。
多分味変アイテムなんでしょうけど、頼んでる人を見たことが無いので、なんとなくスルーしてます。
それはともかく、L字のカウンターのみの店内は低めのイスと懐かしい飾り物や雰囲気があって、映画に出てきそうなほど、ものすごく昭和感があります。
卓上にはラーメンタレ、ゴマ、コショー、餃子のタレ、紅ショウガ、辛子高菜と一通り揃っています。
以前伺った際には辛子高菜が冷蔵ショーケース入りで別皿提供だったりしていた気がするんですが、今回伺ってみると以前通り、丼にドンと入って辛子高菜が置いてあります。
この辛子高菜がめっちゃ辛い、いや激辛なので、本当に少しずつから試してみることをお勧めします。
後、これも割と昔ながらのラーメン屋さんっぽいですが、ゆで卵も置いてあります。
さて、ワンタンメン。
見た目で言うと、住吉亭のような山盛りのネギ、薄切りのチャーシュー、めっちゃ細かくて細いキクラゲ、そしてネギの下にはワンタンが入っていて、丼こそ小さ目ですが、なかなかの迫力。
達磨ラーメンは豚の頭骨を炊き上げた豚骨の香りもあるしっかりした、だけど濃すぎず、毎日でも食べたいくらいの飲みやすい豚骨スープで、ラードを別に追加するのではなく、寸胴の表面に浮いている油をはじいて丼にスープを注ぎ、その後、その表面の油も少し掬って丼に入れる、という昔ながらのやり方をされています。
そのせいなのか、ここのは油は確かに浮いているんだけど、そこまで脂っぽい感じはしないというか、一体感がある気がします。
まずはスープから頂いてみると、ビックリするくらいアツアツで火傷します(;^ω^)
かなりキレよくタレが効いていて、ご飯にも合う感じの旨さ。
ご飯を頼む方が多いのもよくわかります。
濃度としてはグビグビ飲めるんだけどその中でも濃い方というか、コクはあるけど飲みやすいというか、それでいて少し時間を置くと表面に膜が張り出すくらい、よく炊き込まれていて、かつスープ自体がつながっていて、実に良いバランスです。
※スープがつながっている、という表現はわかりにくいかもしれませんが、よく出来ているスープは分子構造自体がきれいにつながっていて、例えば水で薄めたりしても美味しく頂けたりしますし、逆に壊れているスープはそれが出来ません。
多分、タレ自体は昔ながらの薄口しょうゆと塩がベースなんじゃないかと思うんですが、塩味が効いてて本当に昔ながらの美味しい豚骨ラーメンって感じです。
他県の方にはなかなかこれは伝わりにくいかもしれません。
麺はこれもまた昔ながらの、カタで食べると芯が残ってザクザク食感のストレート麺。
私はしっかり火を通した方が好きですが、最初は普通麺で注文しています。
普通麺だとややザクザク感があるかな、くらい。
この麺は本当に昔懐かしくて変わらない味って感じです(^-^)
チャーシューはかなり薄切りですが、結構しっかり味が付いていて、脂身もあるのでラーメンと食べても美味しいですが、ご飯とも絶妙に合います。
チャーシューメンとご飯の組み合わせも人気があるのもよくわかりますね。
ちなみに、普通のラーメンやワンタンメンにはチャーシューは3枚入っています。
キクラゲ
私はキクラゲ自体、少なくとも豚骨ラーメンの具材としてはそんなに好きではないんですが、ここのキクラゲだけは例外で、めっちゃ美味いと思っています。
ものすごく細く細かくされてあり、口当たりが柔らかく、スープもよく持ち上げる為、めっちゃ美味いんですよね。
他のラーメン屋さんでもこういうキクラゲにしてくれたらいいのにと、これは昔から思ってます。
ワンタン
ワンタンは結構タネの味付けがしっかりしていて、皮は最初の段階ではちょっとしっかりしてて、後半になるとトゥルントゥルンになります。
どの段階で食べても美味いですが、皮に火が通り過ぎない最初の段階のは個人的に好みですね~。
これもまたラーメンと食べるとより塩分強めのおかずって感じで、ご飯にも合う感じです。
食べ進めていく内に、餃子も登場。
餃子は別に自家製のラー油が出てくるので、タレとラー油を合わせて、それに付けて頂いていきます。
餃子はネギとニンニクかな、滑らかな餡の中にかなり効いてて塩味もしっかりあるので、これもまたご飯にバッチリ合う味です。
ズルズルパクパクと食べ進め、麺と餃子を食べ終わったので替玉コールをヤワで。
ちょうど麺場の真ん前に座っていたんですが、達磨ラーメンでは替玉は直接ザルに上げてから丼に入れてくれるので、丼を前に出して入れてもらいやすくし、無事にヤワ麺ゲット。
ちなみに、店内風景の写真撮影禁止と書いてある紙には、替玉は2回まででお願いします、という文言もあり、替玉はしたくても後1回残すのみとなります。
ヤワ麺はやっぱりいいですね~。
しっかり芯に火が通り、柔いんだけど、芯はしっかりアルファ化しているのでコシがあり、そのままズルズル頂くとのど越しがたまりません。
瞬殺で食べてしまい、再度替玉コールをヤワで。
次は、麺が来た後に、激辛で危険な辛子高菜少々とゴマ少々を投入。
やや味が薄くなったので、ラーメンのタレを少々入れて塩味復活!
うん、やっぱり塩分のキレに唐辛子の辛味も加わって、めっちゃ美味いんですよね。
ついつい麺どころか、スープまで完食。
これが食べたくて、私の周りの若い男性も、変わらないくらいの男性も、年配の男性も(常連さんはほぼ男性ばかり)、時には駐車場の空くのを待ってから食べる為に待つのも厭わないという、正に地元民に長年愛されているお店。
上限一杯まで替玉をさせて頂きまして、ありがとうございました。
※達磨ラーメンは替玉は2回まで
しばらくぶりに来ましたが、やっぱり人気があるし、これぞ正に博多のソウルフードって感じですね。
いつもお客様が多く、スープ切れで早じまいもよくあるお店ですので、まだ食べられていない方は、その点ご注意ください。
大変満足しました。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
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