村上めしKatsumura氏と行く北九州ラーメンツアー、二軒目は元祖白濁豚骨のお店、来々軒宇佐町店。
一軒目のクモノウエを堪能させて頂いた際に、佐賀ラーメンと北九州ラーメンの邂逅に思いを馳せたんですが、その北九州ラーメンの土台を作ったお店の一つであり、久留米で初めて白濁豚骨スープのラーメンを販売した杉野勝見さんが開いたお店、来々軒にどうしても行きたくなってしまいまして。
軽く触りだけお話しておきますと、昭和22年、最初に白濁した豚骨スープを出したお店が久留米の屋台三九。
その創業者である杉野勝見さんは友人である四ケ所日出光さんに屋台三九を屋号ごと譲って昭和26年、北九州市小倉北区香春口に来々軒をオープンされました。
そこからたくさんの方が修業してのれん分けされたりで豚骨ラーメンを広められた結果、来々軒の名前のお店は宇佐町店以外にも北九州市に数店舗現存していて、現在は二代目が移転された宇佐町店で腕を振るってらっしゃいます。
そんな歴史のあるお店だけに以前からずっと行きたかったんですが、不定休とお店のホームページに記載があるものの行こうとしたらグーグル検索では日曜日が休みで、今まで北九州にラーメンを食べに行く場合が大抵日曜日だった為、いつも断念しててなかなか伺えなかったんですよね。
今回は土曜日に伺った為、無事にお店近くのコインパーキングに車を停めてお店の前に。
着いてみると実にイニシエ感のある佇まい。
のれんには自家製麺の記載もあります。
お店の前に立つと、日祝除いてお得なサービスランチのメニュー表示があり、小ラーメン小ヤキメシ500円、ラーメン小ヤキメシ560円、小ラーメンヤキメシ680円、ラーメンヤキメシ730円とかなりコスパが良さげ。
更に入口のドアの前にはお店の駐車場が近隣で4台ある表示もあり、事前調査が足りなかったなあと苦笑しながら店内に入ろうとしたら、カウンターとテーブル席、奥の座敷に至るまで満席。
流石の人気店ですね。
外で待つことしばし、テーブル席が空いたということで店内に入って着席。
厨房内ではご夫婦かな、大将らしい年配の優しそうな男性と女性、そしてもう一人男性がキピキピと働かれています。
とりあえず私は初めての来店ということでラーメン小ヤキメシのセットに味玉トッピング、そして餃子を注文。
他の方は味玉ラーメンと小チャンポンを頼んでました。
待っている間に、壁に貼られた紙を読んでみたんですが、豚骨発祥の地としての久留米の紹介や白濁豚骨を生み出した屋台三九のことなどが書いてあり、改めて歴史を感じます。
卓上の味変アイテムに目をやると、紅ショウガ、コショー、すりおろしニンニクに加えて南蛮辛みそというのが置いてあります。
ド豚骨ラーメンの魁龍に置いてある魁獣味噌を一見思わせますが、柚子の香りがしてご飯にも合う、でもラーメンに入れるの禁止な魁獣味噌とは違い、あくまでもラーメンやチャンポン、ギョウザなどに使用する唐辛子ベースの辛味で豆板醤と似た風味がある辛味強めの辛みそです。
やがてラーメン+味玉トッピング、小やきめし、餃子の順に登場!
ラーメンは見た目からして懐かしい、チャーシューやメンマ、キクラゲ、もやし、海苔と入った具沢山な一杯。
豚骨の香りはしますが臭みはなく、濃度も低めでアッサリと頂けそうです。
そして味玉が美しいですね~(^-^)
早速スープから頂いてみると、低濃度ながらしっかりと豚骨の風味と旨味が感じられるスープ。
少し独特の風味がありますが、そんなに気になる感じではなく、これが老舗ならではの長年使われている炊き釜によるものなのかも?
部位としては恐らくゲンコツを使われているんじゃないかと思いますが、実にまろやかで、グイグイ飲めるような濃度なんですがタレもちゃんと効いてて、全体的には優しい味わいです。
麺は自家製の中細麺、しっかりと火を通してあり、やや茹で伸びが早い気がしますので早めに食べきった方がより美味しいと思いますが、これもスープとの絡みが良くて美味しいです。
チャーシューはモモ肉と思いますが肉肉しさがある昔ながらのタイプで、全く臭みはなく、味付けの塩梅も程よくて、これもまた美味しいです(^-^)
メンマ、キクラゲ、もやしなど具材が色々と入っているのもなんとなく昔っぽいです。
海苔も入っていると聞いてたんですが、メニューによるのか、セットメニューのラーメンに味玉をトッピングした場合には入っていませんでした。
一説では豚骨ラーメンに海苔を入れるのもここが元祖だそうで、メンマが無くて海苔を代わりに入れたというエピソードがあるんだそうですが、これに関しては確認出来ていません。
途中、コショーなどでの味変も試してみて、アッサリしているだけにコショーもよく合うんですが、特にすりおろしニンニクと南蛮辛みそを入れた時の激変っぷりがすごいです。
急にジャンキーな味わいになって中毒性が出てきます。
元がアッサリしているだけに、この落差はハマりますね!
合間に小やきめしと餃子も頂きました。
小やきめしは昔の食堂のやきめしって感じで、しっとり系で油と塩コショーの味が強め、味付け自体がしっかりしていて、それがアッサリめのラーメンと相性バツグンです。
単品で食べても美味しいんですが、ラーメンと頂くのが最高ですね(^-^)
餃子は冷凍餃子の販売もされているということで、実際に頂いてみると普通サイズで博多一口餃子に慣れている私からしたらかなり大きく感じ、皮もしっかり焼いてあって餡はしっかり、そしてジューシィな味わい。
ご飯にもビールにも合うタイプで、餃子とご飯をセットにしてラーメンと頂いてる方が多いのも納得です。
あっさりめのスープながら味変してからのジャンキーさに一気にスープまで完食。
いやあ、初めて伺いましたが人気なのがよくわかる、そしてこのお店の成り立ちに思いを馳せることで、白濁した豚骨スープの元祖で、北九州に豚骨ラーメンを広めた伝説のお店でついにラーメンを頂けたと、なんだか初心に帰りつつこれから更に頑張ろうという意欲が湧いてきました。
実に良い経験をさせて頂きましたね~。
余談ですが、一緒に行った方が小ちゃんぽんを注文されたのでそちらも少し味見させて頂きました。
このしっかりしているけどあっさりした豚骨スープでちゃんぽん、食べる前から美味いだろうと思っていましたが、これが相当に美味しく、次回は私もちゃんぽんを食べてみようと思ったほど。
実際にちゃんぽんは人気のようで、お腹に余裕がある方はラーメンに加えてちゃんぽんもおススメです(^-^)
北九州ラーメンツアー二軒目、伝説のお店来々軒宇佐町店に伺って大満足でした。
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
ラーメン大好きガーソーさんYouTubeにて動画配信中
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