今回は福岡市博多区博多駅南の三代続く老舗、ラーメン住吉亭!
こちらをご紹介させて頂きます。
ラーメン住吉亭
福岡市博多区博多駅南5-5-1
営業時間11時~17時
定休日 日曜日
竹下通りと筑紫通りの間を通る春住小南通り沿いの角地にあり、前面に2台の駐車場、離れたところに2台駐車場があります。
創業が住吉でこちらに移られてから約30年経過していますので、外観に風格がありますね。
中締め無しの営業がすごく助かります。
第二駐車場は北側に進んで交差点一つ離れた位置にあります。
店内はザ昭和、L字カウンター10席と4人掛けテーブル1卓で合計14席。
入口入ってすぐ右手がレジ、奥の壁とカウンターの奥には冷水機があってお冷はセルフになっています。
卓上には名物の激辛辛子高菜と紅ショウガ、コショー、ゴマ。
激辛辛子高菜の元祖と言われているお店でもあります。
卓上には替玉用のタレと醤油が置いてあるので要注意。
3つくらいしか置いてないんですが酢もあって、醤油と合わせてワンタンと頂いたり出来ます。
もちろん生ニンニクも置いてあるのでヘズリ放題。
個数は限定ですがゆで卵も置いてあるのが良いですね。
まずは基本のラーメンを注文。
基本のラーメンにも関わらず、ネギ盛り盛りでキクラゲもたくさん入っています。
これが住吉亭、昔からこうでネギ好きにはたまらないお店なんですよね。
他のお店だと考えられないようなネギ山、しかも大きめなネギがそこそこの厚みで切られているので相当なボリュームかつネギの辛味もしっかりあります。
スープは豚頭から炊き出し、ラードを加えずに豚頭から出た脂のみ、どこか香ばしいような独特の風味があります。
バラ肉を薄切りにした塩味強めで柔らかいチャーシューも特徴的。
麺は福岡の老舗製麺所トリオ製麺謹製。
博多の老舗ならではの25番丸刃で圧をかけた麺は啜りやすい細麺。
ブリックス3~4くらいかな、アッサリだけどしっかりつながって豚骨の風味があるスープに塩味しっかりのタレの組み合わせが美味しい。
そしてご飯にもバツグンに合うしょっぱめのチャーシューがまた良いんですよね。
ちなみにキクラゲやネギは減らして頂くことも可能です。
麺を完食してもネギはめっちゃ残っている中、替玉を注文。
ちなみに替玉は今時100円です。
そして替玉が登場しますが、そこにもネギが入ってきます。
本当にネギ好きにはたまらないお店ですよね。
塩味しっかりめのラーメンなので、替玉1回目ではタレを入れることなくズルズルと啜っていきますが、ちょうど良い感じで旨いんですよね。
※個人の感想です
麺を完食して再び替玉を注文。
二回目だからか、ネギだけでなくキクラゲまで入ってきます。
ちなみに麺の硬さは普通で注文しています。
今回は卓上にあるラーメンのタレを投入し、辛子高菜も入れながらズルズルと麺を頂き、そのままの勢いでスープまで完食。
そして日を改めて今度は大盛ワンタンチャーシューメンにネギ増しで注文。
ただでさえネギ盛り盛りのラーメンにネギ増しをするとこうなります。
正にネギ山、高さが半端ないですね。
このド迫力のネギ山、実はキクラゲ増しも出来るので、それをしたらどうなっていたのか、想像するだけで恐ろしいですが、ネギが好きな方からしたらもうたまらないお店という理由、お判り頂けるのではないでしょうか。
今回はワンタンチャーシューメンにしているので、ワンタンとたくさんのチャーシューも入っています。
それらとネギをかき分けて麺に行き着くのも大変です。
ちなみに大盛は麺二玉になっています。
食べにくいでしょうからとの配慮で別に丼を頂けるので、そちらにネギ山をある程度移してから頂くことにします。
丼に山盛り移してもまだネギ盛り盛りというとんでもない量です。
スープはネギを増やした分タレも増えているようでしっかり塩味有り。
また、薄切りで柔らかい塩味の効いたチャーシューとネギが相性バツグンで旨いんですよね。
ワンタンは塩味少な目で塩味しっかりめのスープと頂くと良い感じ。
ズルズルと麺を完食しましたが、めちゃくちゃネギが残っている状況で替玉を注文。
そして替玉にもネギがついてきます。
ネギにスープを吸われていることもあり見た目は悪いですし、大量のネギでスープの温度も下がっていますが、猫舌でネギ好きな私からするとこれがまた美味いんですよね。
激辛の辛子高菜を合わせつつ、一気にスープまで完食させて頂きました。
ラーメン二杯のレビューが終わったところで、ラーメン住吉亭の歴史について語らせて頂きます。
私は昭和40年代の初め頃に創業されたと思い込んでいたんですけど、今回お店に伺って三代目の松田大将にお話を伺ったところ、約46年前に保健所に創業の申請を出されているとのことで、創業自体は昭和50年頃になるそうです。
初代は亡くなられている為、創業当時のことがわかる方がいないそうですが、三代目が聞いた話によると、初代は屋台の白雲荘というところで長く働かれていて、そこから独立して開いたのがラーメン住吉亭。
ちなみに17年くらい前に元祖住吉亭ラーメン白雲荘という名前で三店舗営業されていてすぐに閉店されたお店がありましたが、これらはラーメン住吉亭とは無関係、その辺の話を流用されただけだったようです。
それはさておき、元々は博多区住吉4丁目、住吉神社南側のこくてつ通り沿いでお店を構えられていて、17年ほど営業された後、現在の博多駅南に移転されて、そこから30年経過して現在に至っています。
初代の弟さんに当たる二代目は20年ほど前に現在の場所にあるお店を引き継がれたそうですが、その間に身内では無い第三者がお店を運営していた時期があるそうで、そこから二代目が引き継がれて、6年前に二代目が亡くなられて現在は三代目とそのお兄さん、お母さんの三人で家族経営をされています。
第三者が運営していた時期の詳細がわかる方がもういない為、ラーメン住吉亭としてはお身内で繋げてきた歴史が正史ということになるそうです。
そうして繋がれてきたラーメン住吉亭。
豚頭のみで濃度は低めながらタレが効いた豚骨スープ、薄切りで塩気が強いバラ肉チャーシュー、そして昔ながらのトリオ製麺の低加水細麺と青ネギ。
住吉亭のラーメンは長浜ラーメンと同じ系統だと思うのですが、三代目曰く、初代から受け継いだ通りに営業しているだけだから系統なんてわからないし、考えたこともないそうです。
分類したがり分析したがりのラーメンマニアとしてはグウの音も出ないんですが、住吉亭は住吉亭として歴史を積み上げてきたということですね。
歴史という点で言うと、激辛の辛子高菜。
これはラーメン住吉亭が元祖だという話があるそうです。
創業の地である住吉にあったお店の裏手に明太子で有名な業務用食材卸の鳴海屋さんの本社があり、お漬物の取り扱いもあってそこから初代が高菜を仕入れて味付けしている最中、誤って辛味を大量に高菜にぶちまけてしまい、そのまま調理して仕上げてみたらラーメンによく合うと評判になった、という話です。
これに関しては三代目も聞いた話ということなので信ぴょう性がどこまであるのかはわかりませんが、何とも人間らしい話で、これが本当であって欲しいと個人的に思いますね~。
ちなみに現在の辛子高菜は以前よりも辛味がマイルドになっているそうです。
これは辛味の仕入価格が高騰してしまった為ということでしたが、体感的には相変わらず激辛な辛子高菜でした。
同じく名物となっているネギ盛りについてですが、これも創業当時から一掴み入れるようにされていたそうで、更にお客様からの要望で山のようにネギを盛ることも始め、そこからネギ盛りと激辛辛子高菜が有名なお店として人気を博し、現在に至るまで根強い人気を誇っています。
とは言え、昔は問題となっていなかった路上駐車での来店は取り締まりが厳しくなったことで昔よりは立ち寄り辛くなり、コロナによって営業時間を短縮して夜営業が無くなり、仕入れ価格が上昇することで利益は圧迫され、いくら人気のある老舗でお客様がたくさん来られていると言えども、他の飲食店と同じく経営が楽なわけではありません。
そんな中、ご家族で協力しあって頑張っていらっしゃる昔ながらの老舗、もしまだ食べたことが無い方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お試し頂けたらと、そのように思う次第です。
久しぶりに頂いたラーメン住吉亭、バリうまでした(^-^)
ごちそうさまでした<m(_ _)m>
ラーメン大好きガーソーさんYouTubeにて動画配信中
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